「冤罪犠牲者の会」が設立 再審無罪の元被告ら、証拠閲覧権の確立など求め
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190302-00000067-mai-soci
「冤罪犠牲者の会」が設立 再審無罪の元被告ら、証拠閲覧権の確立など求め
3/2(土) 20:54配信
毎日新聞
「冤罪犠牲者の会」が設立 再審無罪の元被告ら、証拠閲覧権の確立など求め
裁判で再審無罪となった元被告らが2日、東京都内で集会を開き、「冤罪(えんざい)犠牲者の会」を結成した。冤罪の当事者らによる全国団体設立は初めてという。再審請求審での証拠閲覧権の確立や、冤罪の原因調査の実施などを訴えていく方針を決めた。
集会には再審無罪となった元被告や再審請求中の当事者約20人を含む約80人が参加。大阪市東住吉区の女児死亡火災で再審無罪となった青木恵子さん(55)と鹿児島県議選を巡って公選法違反が問われた「志布志(しぶし)事件」で無罪になった藤山忠(すなお)さん(70)、痴漢で起訴され無罪が確定した矢田部孝司さん(55)の3人が共同代表に選ばれた。
集会では、裁判後に弁護人が全ての証拠を閲覧できる台湾の司法制度などについて出席者らが意見交換した。湖東記念病院(滋賀県東近江市)の入院患者死亡で殺人罪に問われて再審請求中の西山美香さん(39)は「仲間と集まるのはうれしい。現状を変えないといけないと実感した」と話し、共同代表の矢田部さんは「みんな自分の裁判で忙しく、思いを述べる機会がなかった。今日が第一歩になる」と語った。【伊藤直孝】