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鈴木宗男元議員の再審 認めず
3/20(水) 17:12配信 TBS News i

受託収賄などの罪で実刑が確定して服役した鈴木宗男元衆議院議員が再審＝裁判のやり直しを求めていたことについて、東京地裁は再審を認めない決定をしました。

　鈴木宗男元衆議院議員（７１）は、北海道開発庁長官だった１９９７年から９８年にかけて、地元の２つの業者からあわせて現金１１００万円の賄賂を受け取った受託収賄などの罪で懲役２年、追徴金１１００万円の判決が確定しました。鈴木氏は刑が確定した２０１０年からおよそ１年間の服役後に仮釈放されましたが、弁護団は再審＝裁判のやり直しを求め、検察官が証人尋問前に作った「シナリオ」という想定問答集を新たな証拠として提出しました。それに対し、東京地裁は２０日の決定で「検察官が自ら作り上げたストーリーに基づいて、関係者にうその供述を強要した合理的な疑いが生じるとはいえない」と指摘し、再審を認めませんでした。

　「裁判所が公正、公平な組織と期待していたが、今回の判断は極めて残念。間違った権力の乱用はあってはならない」（鈴木宗男 元衆議院議員）

　「尋問シナリオの危険性を考察したとは思えない。この決定は致命的に間違った決定だと思う」（弘中惇一郎 弁護士）

　弁護団は、東京地裁の決定を不服として来週にも即時抗告する方針です。（20日13:28）